Home テキスト UXとは

UXとは

by tagami

UXとはUser Exprerienceの略で、おおよそ2006年から徐々にその概念や方法論などが普及、浸透してきた。この言葉が一般的に用いられる際は「デザイン」と共に使われることが多く、多くの場合「UXデザイン」つまりユーザー体験をデザインすることを意味する。

ここでいうデザインとは、プロダクトやビジュアルの色や形などの意匠を考え形にするといった狭義の意味でのデザインではなく、企画から要件定義、開発、UIデザインまでを含め、広い意味で「デザイン」と呼ぶ。日本語における近い言葉は「設計」である。

(尚、デザインという言葉の起源は1400年頃、語源はラテン語におけるdēsignāreであり意味は “印を付ける”である。一説によると建物を建てる際に下に目印を置きそれにより全体像を設計、計画したことからできたものである。)

プロダクトやサービスを使用する際には「嬉しい」「便利」など使う側に必ず何かしらの体験がもたらされる。その使う側、ユーザーに対してどのような体験を提供するのかを企画の段階から考え、理想のユーザー体験を実現するためにデザインしていく取り組みと方法論をUXデザインと言う。

現在、実際にこのUXデザインが用いられている分野はWebサービスやスマートフォンアプリなどが多いが、本来そのデザイン対象物は限られていない。プロダクトやサービスの提供を通じて理想とするユーザー体験を実現するために必要となるものを対象物とし、デザインする。実際のプロダクトやサービスに触れる前からそのデザインは始まっており、サービスを知るための告知や広告戦略から会員登録のしやすさ、適切なチュートリアル、エラー時の対処・対応の仕方などユーザーとプロダクトが関わるもの全てがデザイン対象物となりうる。

UXデザインとはユーザーに対してより良い体験を提供するための概念であり手法であり、その手法に基づくデザインの実践である。

ビジネスにおけるUXデザイン

UXデザインという言葉自体は近年になって出てきたが、その概念自体は今に始まったことではない。

ユーザー(お客様)を第一に考え、より良いプロダクトやサービスを提供することはいつの時代も変わらない経営における重要な目標の一つであるはずだ。

ユーザーはプロダクトやサービスを使用することで何かしらの便益を得る。そのユーザーが得るものとは、体験である。体験とはサービスを使用したことで得た楽しみや充実感などである。例え実際に得るものが物であったとしてもその物を受け取った充足感や高揚、喜びなど、得るものとは共通して体験なのである。

プロダクトやサービスはユーザーに良い体験を提供するための手段にすぎず、ユーザーはその技術や機能が欲しいわけではない。それらを使ってもたらされる良い結果(良い体験)が欲しいのである。昔から優れたプロダクトがユーザーに提供していたものは良い体験だったのである。

どれだけ技術的に優れていてもユーザーに何も良い体験を与えないものは必要とされず、使われることはない。(例えば、マサチューセッツ工科大学は「人工知能(AI)のドナルド・トランプ」を開発した。(WIREDより)これが何かというと、本物そっくりにナンセンスな発言を自動ツイートできるものだ。AIを活用した優れた技術であるが、必要ない人は多いであろう。このように技術力と良い体験とは全く別のものである。)

いかにユーザーが嬉しい、使ってよかったと思える体験を提供できるかが大事であり、ユーザーを第一に考えたプロダクト開発やグロースハックなどが重要となる。

参考文献

次項 背景