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情勢・近年の取り組み

by tagami

現在、このUXデザインが国内外問わずさまざまな分野で注目され広がりつつある。特に、Webサービスやアプリなどインターネットサービスに関連する分野では既にUXデザインに取り組み、実践することは常識となっていると言える。

2005年にはNPO法人人間中心設計推進機構(HCD-Net)が設立された。国内唯一の人間中心デザインおよびUXデザインに関する団体であり、研究だけにとらわれない実践的な活動を目標にしている。

HCD-Netは2009年には人間中心設計専門家の資格認定制度を開始し、2013年には人間中心設計スペシャリストの資格認定制度を開始している。

備考:
この資格認定制度は制限時間を設けて行われる筆記試験のようなものではなく実務での実施内容から審査が行われるものであり、書類審査にて行われる。認定審査は年に一度。
専門家の場合、実務経験5年以上や実践事例が3つ以上あること、スペシャリストでは実務経験2年以上、実践事例が3つ以上あることなど応募資格も設けられており、応募資格からわかる通り、専門家とスペシャリストとでは専門家が上位資格となる。
書類審査には、実践事例についてコンピタンスマップという形にて体系的に整理したものを提出する必要がある。
2018年までに専門家556人、スペシャリスト271人を認定している。

教育という分野としては、現在大学の学科やコースとして人間中心デザインやUXデザインを掲げているところはない。履修証明プログラムとしては、UXデザインの考え方に基づくUIデザインの演習などを半年間に渡って体系的かつ実践的に学ぶ、公立大学法人首都大学東京の専門職大学院による「人間中心デザイン」や、「人にやさしいものづくり」を実践するために必要となる、人間中心設計の概念および基礎知識の修得と、具体的な手法の修得を目的とした、産業技術大学院大学による「人間中心デザイン」などがある。

特に産業技術大学院大学による「人間中心デザイン」では、現在産業界を中心に用いられている人間中心デザインの諸手法の修得に力点を置いている。高いユーザビリティ、よりよいユーザ体験(UX)を提供するものづくりを実践するための、理論から関連分野の知識の習得、企画・デザインを行う具体的な手法及び技法の習得を目的としている。人間中心デザインのための発想法からコンセプトデザイン手法、検証・評価法まで、一貫した内容を体系的に、演習を通して実践的に学ぶことができるプログラムとなっている。

参考文献

次項 UXD導入にあたって