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観察法

by tagami

観察法は、人々の行動やその環境、出来事を実際に見聞きし情報を得る方法である。UXデザインのリサーチにおける基本スキルであり、ユーザー参加の評価などユーザーとの接点では常に実施する手法である。特徴は以下である。

  • 観察は、主にある状況での人々の行動やふるまいを対象とする。
  • フィールドでの観察では、生活環境や状態を観察し、ユーザーの行動や傾向、価値観を解釈するための情報を収集する。
  • 観察者が五感を使ってユーザーの行動やふるまいに関する情報を収集する。 

モノの観察を行うと同時にそれを通してユーザーの行動を理解する。また、最近では記録・分析のためにビデオを使うことが多いがこれはあくまでも補助的に用いる。基本は観察者が五感を使って情報を得る。

実際には、調査対象者に普段の状況をやってもらってみせてもらう形をとることが多い。また、「観察をする」とは、観察によって見えてきたことを観察者が解釈し、外部化することまでをさし、とった記録を整理することが重要であることを念頭に置いておきたい。

目的

  • ある状況における調査対象者の行動、ふるまい、反応に関する情報を分類・整理して記録する。
  • 調査対象者の行為が行われる環境、文脈、相互行為、対象者を含めた人々、その関係性に関する情報を分類・整理して記録する。 

種類

観察する状況

自然観察法:
普段の行動をのぞき見る。対象者の行動に制限をかけず、そのときの普段の行動をそのまま観察する。

実験的観察法:
やってもらって見せてもらう。調査者が何らかの状況を用意し、その中で自分の判断を行う行動を観察する。状況を変えて行動の違いを比較することも可能。

観察方法

参加観察法:
調査者がいることを意識しての観察、観察者がインタビューするなど交流する交流観察と非交流観察がある。

非参加観察法:
定点ビデオなどを用いて調査者を意識しない観察

留意点

問いを立てて焦点を明確にする

観察を重ねるごとに焦点をより具体的にしていく。これを理解しておくことは「どこをどれくらい詳細に見たらいいかわからない」といった迷いを払拭できる。

思い込みを捨てる

仮説、予見、思い込みがあると固定観念で見てしまうなど本当の文脈を理解する妨げになる。仮説はむしろ観察調査が終わった後ですべてのデータの中から導出するものであることを心得ておこう。

フィールドでは記録に徹する

その場で解釈しようとせず目の前で起こっていることを見落としなく記録することが重要である。

参考文献