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エクスペリエンスフィードバック法

by tagami

エクスペリエンスフィードバック法(Experience Feedback Method : EFM)は、サービスやインタラクションに対する実際の体験価値を実際に使用している手元を撮影したビデオをもとに感情曲線を描いてもらう方法である。対象者がサービスを利用するにあたってその細部まで記憶している保証はなく、その記憶の曖昧さによることなく正確な評価を得ることができるところにこの手法の意義がある。

この手法の目的としては、サービスとのインタラクション場面の主観的体験をユーザーの感情的側面に着目して把握することであるため、ユーザビリティテストや実験的観察などと組み合わせて適用することが基本である。得られるデータは主観的評価であり、サービスを取り巻く環境的要因を含めた全体的なUX評価となる。

UXカーブやUXグラフといった時間軸に沿って主観的な感情や評価を曲線で描く手法はUXの変化を容易に捉えられるだけでなく、感情や評価の変化がおきた理由を把握することができる。しかしこの手法は長期的な体験の回顧に有効で一連のタスク操作(例えば目標を達成するためアプリを使用し、使用し終わるまで)などの評価には行いにくい。

エクスペリエンスフィードバック法はこの曲線による主観的体験の良い点を活かしつつ、タスクに基づく行為を想定した短時間のエピソード単位のUX評価を行うハイブリッドな方法である。

実施手順

  1. タスクの提示
  2. 体験および体験中のビデオによる記録(操作前の期待度を考慮しタスク提示前から撮影する。)
  3. ビデオによる感情評価(再生・停止がしやすいデバイズを用意し、それを見ながら曲線を描く。ここで曲線が変化するポイントを中心に思ったことなどをふせんに記録し曲線の該当箇所に貼り出していく。)
  4. 総合評価の記入(総合評価ともう一度使いたいと思うかをそれぞれ10段階で評価する)